
2019年6月6日、フリージャーナリストの安田純平さんが「5か月間パスポートが発給されていない」事を明かしました。


この記事では
- 安田純平さんのパスポートが審査中で出国禁止の理由は?
- 安田純平さんは次はどこの国に行く?
など安田純平さんに関して気になることを調べてみました。
安田純平さんのパスポートが審査中で出国禁止の理由は?
フリージャーナリストの安田純平さん、シリアで3年4か月拘束されており、2018年10月に解放され一躍時の人となった方です。
2019年6月6日、ご本人が「旅券5か月審査中でなかなか発行されない。出国禁止の状態にある。」という事を明かしました。
個人的な感想としては、


という感じですね…。
5か月審査中ということは、解放された2か月後にはもうパスポートの再発行の手続きを進めていたという事になりますよね。
…分からん。
個人的な感情は置いておいて、政府がパスポートを発行しない正式な理由は何なのでしょうか?
調べてみたところ、安田順平さんにパスポートを発行していないのは、旅券法の規定によるものと思われます。
安田純平さんは旅券法の第十三条に引っかかってくる可能性があるからです。
旅券法第十三条の内容がこちらです。
第十三条 外務大臣又は領事官は、一般旅券の発給又は渡航先の追加を受けようとする者が次の各号のいずれかに該当する場合には、一般旅券の発給又は渡航先の追加をしないことができる。一 渡航先に施行されている法規によりその国に入ることを認められない者二 死刑、無期若しくは長期二年以上の刑に当たる罪につき訴追されている者又はこれらの罪を犯した疑いにより逮捕状、勾引状、勾留状若しくは鑑定留置状が発せられている旨が関係機関から外務大臣に通報されている者三 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又は執行を受けることがなくなるまでの者四 第二十三条の規定により刑に処せられた者五 旅券若しくは渡航書を偽造し、又は旅券若しくは渡航書として偽造された文書を行使し、若しくはその未遂罪を犯し、刑法(明治四十年法律第四十五号)第百五十五条第一項又は第百五十八条の規定により刑に処せられた者六 国の援助等を必要とする帰国者に関する領事官の職務等に関する法律(昭和二十八年法律第二百三十六号)第一条に規定する帰国者で、同法第二条第一項の措置の対象となつたもの又は同法第三条第一項若しくは第四条の規定による貸付けを受けたもののうち、外国に渡航したときに公共の負担となるおそれがあるもの七 前各号に掲げる者を除くほか、外務大臣において、著しく、かつ、直接に日本国の利益又は公安を害する行為を行うおそれがあると認めるに足りる相当の理由がある者2 外務大臣は、前項第七号の認定をしようとするときは、あらかじめ法務大臣と協議しなければならない。(一般旅券の発給をしない場合等の通知)
旅券法には国益を害する可能性があったりする場合、パスポートを発給しないことがあると記されてますよね。
前回安田純平さんが拘束された際、日本政府は多大な税金を使って解放に向けて動いていたとの報道も出ていました。
再度出国して再び拘束されてしまったら?
またしても国益を害してしまう可能性が出てきます。
安田純平さんは次はどこの国に行く?
安田純平さんはそこまでして、次はどこに行こうとしてるんでしょうか。
パスポートの取得ができたらどこの国のビザを申請するつもりなんだろう?#安田純平 #パスポート
安田純平さん旅券、5カ月不発給 シリアで拘束、「出国禁止」:国際:中日新聞(CHUNICHI Web) https://t.co/ojoP05PEVY
— Hiroaki Taguchi (@hiro_tag_0428) 2019年6月6日
どこの国へ行きたいか知らないが、あれだけ国に迷惑をかけたのだから、1年くらいは渡航申請などせず、自重していてほしいという気持ちはある。既に国益を害した人だから申請が認められないのでは? #安田純平
安田純平さん旅券、5カ月不発給 シリアで拘束、「出国禁止」 https://t.co/oCbVe7Lbjx
— yosutebito (@ex_yosutebito) 2019年6月6日
おそらくまた中東に向かうのではないか、と言われています。


私だけでなく、おそらくこの記事を読んでいただいているあなたもそう思いますよね。
理解ができないからこそ、色々と調べてみました。
そして以前戦場ジャーナリストとして活動していた方の安田さんにまつわる記事内容が出てきました。
…正直とても考えさせられました。
是非ご覧ください。
当事者として言わせてもらえば、フリーのジャーナリストが紛争地取材に行くのは、金のためではない。現地への渡航費や案内役や通訳への日当、場合によっては護衛も雇うなど、紛争地取材はとにかくコストがかかる。1日あたり数万円かかることは当たり前。現地でまとまった取材を行うには短くても2週間程度は必要であるし、1カ月以上の取材もよくあるが、バカにならないコストだ。金がかかると言えば、例えば、バグダッド国際空港から市内へむかう「世界で最も危険な道路」=ルート・アイリッシュを通る際、誘拐等から身を守るために護衛をつけた場合、数十万円もの費用が必要な時もあった。だから、雑誌の原稿料や写真使用料では、到底ペイしないし、テレビ局の地上波のニュース番組に秒あたり数千円で映像を買ってもらえることもあるが、そうした機会も毎度あるわけではない。単純に金を稼ぐという点では、安全な番組スタジオ内であれこれ評論している方が、よほど割が良いだろう。それでも、ジャーナリスト達が紛争地に向かうのは、彼の地で起きている悲劇を、日本を含む世界の人々に知ってもらいたいという、戦災に苦しむ無辜の人々の思いに応えるため、だ。
私たちの価値観ではもう一度同じ場所に向かうという行動が到底理解できないですよね。
ただ安田さんには安田さんなりの価値観やポリシーみたいなものがあるのかな、とも少し思いました。
そう思ったら解放から2か月後に再度パスポートを取得し出国するというのも、なんとなく分かる気がします。
安田純平パスポート審査中で出国禁止の理由は?まとめ
今現在外務省は安田さんにパスポートの再発行を認めていません。
それに対して安田さんが「認めてほしい」と公言しているのが現状です。
私たちの正解と、安田さんの正解が違うのは事実で…とても奥深く難しい問題だと感じています。